黒曜の戦場


「未夜くん……学校間違えていないかい??」



というかそもそも、私のクラスに未夜くんがいたのなら、初めて会った時に気付いたはず。

もちろん未夜くんはこのクラスの人ではない。



「俺、ここの一年だよ」

「…………一年?」

「そう」

「一年生……?」



………………高校、一年生!!?!?

びっくり仰天して肩がビクゥ!!っと跳ねる。



未夜くん高校生だったの!!?

私とひとつしか変わらなかったの!!?!?

ダボダボの彼シャツ状態の服たちのせいで幼く見えていたんだろうか……?



「あ、こんな所にいた」



ドアの前に立っていた私の背後から聞こえてきた、この短期間で聞き慣れたこの声は、そう。



「咲、くん……!!?と、雨林さん……?」



廊下側からにこにこで、ひらひらとこちらに手を振ってくれる爽やか腹黒な咲くんと、隣には機嫌の悪そうな黒縁メガネ雨林さん。

黒髪が周りに多いと、そのアッシュグレーの髪色も目立つなぁ。

未夜くんのプルシアンブルーも目立つは目立つけれど。



なぜ二人が……いや、未夜くんも入れて三人がここに?



「おはよう」

「おはようございます……?あれ、え、まさかみんな学校……??」

「一緒だよね」

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