黒曜の戦場


その視線に流石の琥珀ちゃんもブルりと震えた。



人に注目されることには慣れていたはずなんだけど、所々目付きの変な人が気になって。

食べられたくはないので逃げに徹したい所存です!!!



その後、友達には「オマエ……コノ土日デナニガ……」なんてカタコトで詰め寄られ、そのなんとも言えない顔にどう説明しようかと悩んだ琥珀ちゃんは「てへぺろ!!!!」と盛大に誤魔化したのであった。














というのが朝のこと。

なんだかんだで友達が周りにいたからか、それから授業は滞りなく受けられたのだけれど、昼休み前の体育の授業が終わってお片付けをしていた時のことだった。



体育館から出ていこうとするクラスの人たち。(別クラスと合同授業)

それを追うように琥珀もるんるんと出ていこうとしたところで掴まれる二の腕。

二人がかりで引っ張り込まれる体育倉庫。

その姿はまるで捕らえられた宇宙人・コハク。



ぽーいっと放り投げられ、着地の勢い余って跳び箱の木の部分に顔面を強打。いたい。

その時に体重をかけた左手にグキィッ……と嫌な痛みが走り。



そして利き手は顔面と左手の犠牲の上で無事である!!!!

どやぁ!!!

絵描きの利き手はなにより大事なんじゃあ!!!(やり切った感)

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