黒曜の戦場


咲くんヘルプ!!と顔を向けると、咲くんはいおりさんの方へと顔を向ける。

起き上がったベッドの上にいるままポリポリと後頭部をかく姿はほんと休日のおっさんである。

むしろベッドに寝転んでいたのに眠らなかっただけ偉いのかもしれない。



「まァ……隠してるってほど隠してはねぇんだけど。バレるとそれはそれでめんどくせぇんだよなぁ」

「…………あぁなんだ、手伝いって漫画のこと?」



そう言い当てたみっちょんに、私も咲くんも目をまん丸くしてみっちょんを見る。

首を傾げるみっちょんもかわいい。天使や。

口を開くとキツめの口調だけれど。



「なんでそれでわかるの」

「そんなもの、子供の頃から描いてたし。すぐエロ描きたがるのを『それ女の子に見せたらキモがられるからね?』って指摘したの私だし」

「…………もうキモくねぇし」

「いやドン引きだったわ」



読んだのかみっちょん……!?

大丈夫?そこ繊細な所じゃなぁい??

そんなところつついてやぶ蛇じゃなぁい……!?

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