黒曜の戦場


雑な指示を受けて空いている机へと向かうと、そこにはトレース台と、卓上ライトが用意されていた。

あとモンエナの空き缶……は、とりあえず避けさせてもらって、後で片付けよう。

というかこの人達はちゃんとご飯食べてるのだろうか、この勢いで作業していて……。



隣の青髪の人をじっと見ながら少し心配していたら、その瞳がギョロリとこちらに向いて、これはもはやホラーの域だと身震いした。



「お……んな……」



まるで今気付いたかのような反応……というかまさに今気付かれた所なのかもしれない。



「……あ、はい、あの、お手伝い?に来てて……」

「おてつだい!!?」



カッと目を見開くその青髪さんの顔も、青白い。

ホラー展開すぎてビクッと肩が跳ね上がる。

急にホラー感出してくるのやめてくれる怖いよ??

すると、その人は片目から涙をぽろりと落とすと、「女神さん……」なんて呟きながら、床に崩れ落ちて行った。



ガッターン!!という椅子から落ちる大きな音と、状況を理解出来ない私の頭はまたもやパニックしか起こせなかった。



え、なに、急に倒れた!?

救急車必要!?

モンエナ飲み過ぎてカフェ中!?(※カフェイン中毒)

それとも睡眠不足による貧血とか栄養失調とか!?
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