黒曜の戦場


私は絶対に倒れたくない……今後もここへ来るようならスカートの中にジャージを履いてこよう。

女の子にはあんなに雑な対応はしないと信じたいけれど。



原稿用紙には汚れ1つ残さず、彼は儚く散っていった。

前に倒れてたら原稿用紙に顔面ぶつかってたもんね……そのプロ意識に圧倒されてしまう。



彼の置いていった残りの原稿用紙を見てみれば、数枚私の指定されていたページも中にはあったので、拝借して。



クリップで留められた写真を見ながら、小物を描いていく作業が始まった。















結局、その日は誰が一番偉い人なのかとか、このアシスタントさんたち(?)が誰なのか……すらもわからず。

私の名前を教えるような余裕すらもなく。
(というか話しかけるのが怖い)



人物は描かれているものもあれば、まだ丸の中に十字線の入ったアタリ線しか入っていない所が所々あるし。(主に人物同士の絡みのコマ)

吹き出しの中も書かれていなくて、なんのお話を描いているのかよくわからなかった。

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