黒曜の戦場
冷たく言い放つみっちょんに、空を見上げていたいおりさんが重そうに首を傾げる。
なんか、メンチをきられてるようにも見える角度だ……。
「……は?」
「どうせそこの二人がツートップなんでしょう?いお、アンタ私に刃向かえる?」
「………………」
「ほら。安心なさい、相当酷い状況じゃなければ口出したりなんてしないわ。最悪の事態を想定しての忠告よ」
いおりさんはどうやら、さっき言われた「口にガムテープ貼り付けるわよ(※黙れ)」を守っているようで。
どうやらみっちょんに刃向かう意思はないように見える。(怖いけど)
みっちょん、君は一体いおりさんのどんな弱みを握っているんだ……。
「……チッ、めんどくせ」
「琥珀、コイツの名前は?」
「う、雨林さんですっ」
「覚えておくわ。灰髪眼鏡」
早速聞いた名前を総無視しなさった!!!!
「咲さん、いお、灰髪眼鏡、それと……未夜?って言ってた?」
「俺、雨林といとこ」
「そういうことね。覚えておくわ。じゃあ琥珀」
「はいっ!!」