黒曜の戦場


「ごめんねみっちょん、でも琥珀は一人じゃ怖いからみっちょんがいないと生きていけないよっ!!」

「呼吸するように口説いてくるわね……まぁもう、とっくに腹決まってるからいいのよ。一緒に堕ちましょう」

「みっちょん……!!!!」



目が死んだ魚になっているみっちょんに思わずギュッと抱き着くと、下々ーズがざわめき立った。

「女?」「百合?」「誰の?」など言葉が微かに聞こえてくるけれど、百合ちゃんではないぞ。

琥珀ちゃんとみっちょんだ。



女の子同士は何かとイチャイチャするものなのだっ!!

むふ!!羨ましかろう!!!

そしてみっちょんに相手にされない琥珀ちゃん定期。



「えぇと、仲良いのはわかったんだけど……いいかな?」

「テメェら公開百合百合してんじゃねぇよ、滾るだろうが」

「黙らないと潰すわよ変態」



素直に黙るいおりさんに、口端をヒクッとひくつかせて苦笑いをこぼす咲くん。

そしてその光景を見て黙る下々ーズが、顔を青ざめさせて顔を背けている。

< 200 / 505 >

この作品をシェア

pagetop