黒曜の戦場


いおりさんは股間を手でガードするように守り、みっちょんから一歩下がって逃げ腰だ。

潰すって……まさかぁ、みっちょんに限ってそんな所…………まっさかぁ!!

みっちょんの言葉を信じていない所で、一階から声がかけられた。



「何すかその女は!!」



そんな気まずい空間の中でも、反対意見があるのか、発言する人たちがちらほらと見える。

反対派……改め、勇者たちと呼ぼう!



「そうっすよ!俺ら女神さん一人のことしか聞いてねぇよ!!」

「赤ちんも青ちんも、女神さんは窮地を救ってくれた女神さんだって言ってた!!いおりさんもじゃないんすか!!咲さんと……あの未夜さんまで懐いたって……!!」

「なんなんすか、そのぽっと出の生意気な女は!!!」



ひえぇっ……なんかみっちょんの第一印象が激しく悪く思われちゃってる……!!!

それにしても窮地を救ったなんてのは、ちょっと大げさすぎるのではないでしょうかっ……!!



どんな説明をされていたんだ!!

まさかもう女神さんで広まってんの私っ!!?

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