黒曜の戦場


そのみっちょんはみっちょんで腰に手を当ててふんぞり返っている。

みっちょん、ここが黒曜だとわかっていてこの態度を貫き通すつもりなのか……!!痺れるぜっ!!!

でも怖いよぉぉぉ!!!



「駄犬の遠吠えはみっともないわよ」



そして火に油を注いでいくぅ!!!!



首をふりふりしてみっちょんの腕を両腕で精一杯引っ張るも、琥珀のごぼうのように細い腕じゃビクともしない!!

咲くんに助けを求める瞳を向けるも、ニコリと返されてしまう。



なぜなの咲くん!!!

みっちょんのピンチじゃないの!!!??



「聞いてる限りじゃ、琥珀はもうここのメンツに覚えられてるし受け入れられているって認識でいいかしら?ていうか女神って何」



くるり、振り向くみっちょんが片眉を寄せて私に尋ねて来る。

それを本人(私)に聞いちゃう所がまさにみっちょんだね。



「なんか……琥珀は女神に見えたらしい……」

「なんて雑な説明」



はぁ、とため息を吐くけれどみっちょん、琥珀も琥珀が女神に見えたというのは信じがたいことなんだよ。

だってこの琥珀ちゃんだからね!?

女神なんておしとやかなもんに見えますか!!!!
(自分で思っておいてちょっとショボンとする琥珀)

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