黒曜の戦場
「女神さんに盾突いてんじゃねぇぞ女!!!」
「いおりさんもどうしてその女黙らせないんすか!!!」
「まさかさっきの脅しが効いて黙ってるんじゃ……」
「そ、そんなはずねぇ!!あの咲さんにすら従う気のないいおりさんだぞ!?」
「けど咲さんまで黙って笑って……」
「怖い怖い怖い」
「え、なにあの女、怖い」
「俺らの頭が黙って言うことを聞くほどの女……?」
「え、怖い怖い怖い怖い」
「……突っかかって来たくせに急に怖がるなんて情緒不安定なんじゃないの?」
ちょっと黙っていたうちに、勇者たちの雲行きが怪しくなっていき。
いつの間にやら下のメンツみんな揃って顔を青ざめさせていた。どうしてこうなった。
その時、ようやく咲くんがパァン!と手を叩いて注目を集める。
このいたたまれない空気の中でどうしようかと悩み始めていた琥珀ちゃんには救いの手である。
話を進める気に!!なってくれたのだろうか!!!
「各々意見はあるだろうけど。今日は琥珀ちゃんと未夜の歓迎会兼打ち上げだし、この蜜巴ちゃんは琥珀ちゃんの……ナイトってところかな?」
「琥珀の友達なのはもちろんだけど、まぁ大体間違いないわ」
「はぅ!ないとっ!!!?」