黒曜の戦場
ということで、琥珀たちは濡れた雑巾や取り分けてもらったお皿と共に一旦撤収して、一階のお部屋前に戻ってきたのでした。
ふぅ!ここは息がしやすいぜっ!!!
「あ、琥珀戻ってきた。アンタちょこまかとまた私から早速離れてんじゃないわよ」
「みっちょんごめん!!キレイキレイしてきたよっ!!」
「…………はぁ」
みっちょんは心底呆れた表情で琥珀を見つめ、それから青髪くんへとその瞳を移した。
ビクンッと跳ねる青髪くんをジトリとした目で撫でてから「なんか見覚えのある青ね」と首を傾げるみっちょん。
「あ、この子が『女神さん』の名付け親さんで、この前保健室に付いてきてくれた青髪くんですっ!!」
「……名付け親、って」
「初日にぶっ倒れた!」
「あぁ恥ずかしいので掘り返さないでくださいぃっ!!!」
照れて両手で顔を隠す青髪くん、君かわいいね。
照れちゃうのか、そこ。
「あ、二日酔いの?」
「二日酔いの!」
「やめて蒸し返さないでぇぇぇ」
そこ照れる所なのか?という疑問は残るけれど、青髪くんは弄り倒すとすごく可愛いことが判明した。