黒曜の戦場


にっこり、きらきらふわふわとした眩しい笑みを向けられると、私はまた「……ハイ」としか言えず。

9時って……朝の、だよね?

絶対原稿するじゃん、9時‐5時で終わってくれるだろうか?

お昼ご飯……一応お弁当持っていこう。



自分の部屋に着いてほっと大きな安心感に包まれるも、明日からの不安も相まって緊張感がなかなか抜けなかった。



ていうかお腹空いた。

ていうか早く寝ないと睡眠時間がなくなる!!

あぁでも画材の開封式もしたい……!!!



結局買い物袋から出された画材や資料集は机の上にそのまま置き、眺めて己を満足させ。

私が眠りについたのは夜中の1時だった。



こうして、この長い長い1日はようやく終わりを迎える。

ペンダコが痛い……緊張しすぎて指先に力を入れすぎて描いていたせいだ……。














朝目覚めて、お弁当を作ってからもすもすと食パンをかじっていた私。

今日親はもう家を出ているようで、私ひとりだった。



というか、結局あの元凶であり不良から助けてくれた男、一体何者なんだろうか??

送迎の人?
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