黒曜の戦場
た、確かに屋上での態度だけ見ていたら……あのみっちょんは生意気と言われてしまっても仕方がないのかもしれない……とはいえ酷い!!
琥珀のカッコイイお友達だもん!!!
この人も結構お口が悪いのねっ!!
頬を膨らませて不機嫌さを密かにアピールしていると、雨林さんはフォークの先をこちらに向けて下から私を睨みつける。
その鋭い眼差しに、ゾワリと悪寒が走った。
勢いに負けてすぐさま頬がしぼんだ。スンッ。
「お前、この黒曜で上に来ることを認められてる女なの。あの女が上に来れたのもお前の作業環境見せる為であって、アシ以外の理由でソロで動き回ることを認められてんのはお前だけなの」
「……え」
「お前今や俺より立場上なんだけど、気付いてねぇだろ?」
「………………は!!?!?」
その衝撃的な言葉に、私は思いの外大声を上げてしまった。
だって、何なら雨林さんも未夜くんも私の上司なんじゃないかというくらいに思っていて、何なら私は下々ーズの一員だとすら思っていたのに……!!!??
大声を出してしまったことに気付いてすぐに口を塞ぐも、外から誰かが入ってくる様子もない。