黒曜の戦場


でも話が長かった雨林さんも雨林さんだよね!!???(責任転嫁)



「ご、ごめんみっちょんお待たせしすぎましたん!!!」

「なんでアイツがここにいるのよ」

「ノーコメントで!!!!」

「──煩いのが増えた」

「雨林さんも火に油注がないで!!?」



ほんと仲悪いなこの二人!!

会ってまだ全然お互いのこと解ってないのにすごい嫌い合うじゃん!!



「なに話してたのよ」

「あ、その、先輩と後輩的な!お仕事的なお話を少々!!」

「こんなパーティの真っ只中にする話じゃないでしょう?」

「そうだよね!?ごめんね私がちょっとお邪魔しちゃったみたいで……」



なんてテキトーな言葉を口にしながら、みっちょんの背中を押して一緒にその部屋を出る──直前に。



「──私、ホントは私の絵も描きたいんです」



雨林さんに振り返って、そう伝える。

無駄な時間になるのか、そうでないのか、今はまだ全然わからないし、怖いけれど。



「咲くんが、画材好きなだけ使っていいって言ってくれたので、その時間は少し、欲しいです」

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