黒曜の戦場


むっとして頬を膨らませていると、みっちょんが無表情で太鼓に近付き、片足を上げる。

それに慌てたいおりさんがその足を掴む。

待ってみっちょん、制服なんだからパンツ見えちゃうよっ!!?



「待て待て早まるな!!落ち着けミツハ!!」

「ただでさえ、勝手に琥珀に酒飲ませたって聞いてイラついてんのよ。アンタこそ酔っ払いじゃないの」

「いおりさんまで酔ってんですか!!?」

「いや、今頃下にいる奴らみんな酔ってる」



何ということでしょう。

でもそうか、ここ不良さんたちのたまり場だもんね……。

でも飲酒喫煙は二十歳になるまで、みんなやっちゃダメなんだからねっ!!



「咲は一階の部屋ん中、未夜はそっちのベッドのある部屋でふてくされて寝てる。雨林は下の奴らとたぶん飲んでる」

「……」



え、雨林さんついさっきまでボッチ飯してなかった……?

というか未夜くんふてくされてるって何があった??



なんだか起きてからの情報量が多くて、頭の整理が出来ない。

< 231 / 505 >

この作品をシェア

pagetop