黒曜の戦場
むっとして頬を膨らませていると、みっちょんが無表情で太鼓に近付き、片足を上げる。
それに慌てたいおりさんがその足を掴む。
待ってみっちょん、制服なんだからパンツ見えちゃうよっ!!?
「待て待て早まるな!!落ち着けミツハ!!」
「ただでさえ、勝手に琥珀に酒飲ませたって聞いてイラついてんのよ。アンタこそ酔っ払いじゃないの」
「いおりさんまで酔ってんですか!!?」
「いや、今頃下にいる奴らみんな酔ってる」
何ということでしょう。
でもそうか、ここ不良さんたちのたまり場だもんね……。
でも飲酒喫煙は二十歳になるまで、みんなやっちゃダメなんだからねっ!!
「咲は一階の部屋ん中、未夜はそっちのベッドのある部屋でふてくされて寝てる。雨林は下の奴らとたぶん飲んでる」
「……」
え、雨林さんついさっきまでボッチ飯してなかった……?
というか未夜くんふてくされてるって何があった??
なんだか起きてからの情報量が多くて、頭の整理が出来ない。