黒曜の戦場
あれ、私…………今さらだけどみんなの歳知らないな?
琥珀はここに来て衝撃の事実にビビビッと気付いてしまった。
あまりにも居心地が良すぎて気付かなかったけれど!!
私、みんなの個人情報、黒曜ってことしか知らないっ!!!(とても今更)
「み、未夜くんっ」
「うん?」
「未夜くんも高校に来てたってことは、高校生なんだよねっ!!?」
というか、みんなで屋上に集合(?)した時になぜ気付かなかったのか!!!
ごくナチュラルに全員同じ制服を着てなさったのに!!!
「…………琥珀まさか俺のこと中学生だと思ってたの?」
「んむぐっ……!!!」
琥珀は深い深い墓穴を掘りました。
ごめんなさい。
いや、あまりにも可愛いから、そう思い込んでいたわけ、で、ありまして…………しゅん。
しゅんしゅん。(反省の音)
「まぁいいや。琥珀行こ」
「………………え?」
ページをペラリ、めくる。
一ページ丸々使って、女の子のピンチに駆け付けた男の子が、女の子を庇うように立って睨みを効かせている魅せシーンに、琥珀の心もぎゅぎゅんと撃ち抜かれた。
はうっ!!
ここで助けて貰っちゃそりゃあ惚れちゃうよっ!!!