黒曜の戦場


ふんす!という得意げな顔で、琥珀はみんなにお願いした。

堂々と空気をぶち壊していく琥珀ちゃんであるっ!!



いおくんの場所は教えられないけど、いおくんは咲くんを探しに?行ってるんでしょう?

じゃあ咲くんの所に行けば、いおくんにも会えるはずだっ……!!(短絡的)



ぽかん、としたメンバーズの顔が見られて、ちょっと琥珀はテンションが上がってきた。

むふふ、いたずらしちゃった気分。



でもちゃんとみんなで来たんだし、いおくんも方向音痴だっていうのも心配だし。

なにより、みっちょんがそわそわしているから、早く見つけてあげたい。



「それなら……まぁ……」

「止められてはいないっすね……」



今の言葉で、咲くんがここまで来ていてみんなにお願いしてたのを認めたことに、気付いているのかなぁ?

もう隠さなくていいって判断になったのかな?



「そもそも、みんなはなんてお願いされて来たの?その、咲くんに」



咲くんがお願いしていたってことでいいんだよね?

誰も否定しないし……。



なぜなんだろう?咲くん。

一緒におデート来たかったのかな?

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