黒曜の戦場
慣れないことに少々思考停止する琥珀、前にはまだ言い合っているみっちょんたち、隣には琥珀の手を包み込む未夜くん。
「……嫌?」
「…………えっ……い、いやじゃ、ないよ」
び、び、び……びっくりした!!!!
琥珀はびっくりして呼吸がちょっぴり止まっちゃってたよ!!!
で、でーと、みたいだ……!!!
未夜くんの冷たい指先に、琥珀の熱が伝わっていく。
繋いでる……ってことで、いいのかな?これは?
なんだか、少女漫画よりもなんか、とっても緊張して、手が汗ばんでしまっていないか心配になってしまう。
琥珀も未夜くんもお互い顔が合わせられなくて、気配を消してみっちょんたちの後ろを静かについて行った。
────黒曜のみんなが、まだ琥珀たちの周りで見守っていたことなんて完全に忘れて。
それは今までにないくらいのスピードで速やかに情報伝達されていたらしく、それを彼が知るのにも時間はかからなかったそうだ。
お土産屋さんも行って、リンくんや咲くんへのお土産も買い、みんなとおデートを終えた後──
お迎えが来ました。