黒曜の戦場


今の今まで、そんなこと言われていたことも忘れていました、そうだそうだ、そんな話も聞いてた気がする。

今日から琥珀はどうやら描かれる係も兼任するらしい。

消しゴムかけ組の赤青ちんにはぜひとも綺麗に頑張ってほしい。



ので。



「あの、お二人とも」

「え?」

「どした女神さん?」

「これ、差し入れなのですが……」



そう言ってお二人に差し出したのは、消しゴム。

普通の消しゴムではない、普通のまと〇るくんでもない。

まと〇るくんよりももっと柔らかくしなやかで、消しカスもまとまってくれる、漫画化コーナーに売っていた企業努力のたまものな消しゴムなのだ。



何しろ、これでポロリと消しゴムが欠けてたり折れたことがなくなった素晴らしき一品。



「消しゴム?」

「素晴らしくきれいによく消せて、もうこれ以外の消しゴムは考えられなった消しゴムさんです!ぜひ消しゴムかけのお供にお使いください!トーンと同じICから出てる消しゴムさんなのです……!!!」



これは!!これだけは渡してあげたかった!!
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