黒曜の戦場


みっちょんと画材屋さん巡りしている時に漫画コーナーの砂けしの隣に置いてあったのだけれど、これがなんとまぁよく消えるしストレスがないのだ。



消しゴム一つ、だけれどこの一つが大きく貢献してくれることだろうと琥珀ちゃんは胸を張って言える。

だてに画材屋さんに通い詰めてない。



「消しゴム一つで語れる女神さんかっけぇ!!」

「消しやすいって、つまり俺たちの負担が少し減るとかそういうことっすか?」

「ちなみにカバーも外して使っちゃうか、消す側の四つ角を先に切っておくと、消しゴムが折れにくくなるのでお試しあれ!!」

「すげー!!!」



きゃきゃうふふ消しゴム一つで騒いでいると、隣からにゅるりと手が伸びてきてちょっとビビった。



「わ、リンくんか」

「これ見覚えある。つけペン買いに行くとき見たな」

「リンくんも使います?」



るんるん、布教活動に勤しむ琥珀は今日も楽しく画材のお話をしています!

画材は素晴らしいよ!

楽しいよ!

使い比べするの楽しいよ!!!



「後で試せてもらうよ。ていうか画材好きなの?」

「大好きです!よく漁ってます!」

「……そう」

< 379 / 505 >

この作品をシェア

pagetop