黒曜の戦場


みっちょんが見ていたらそんな無茶しなくなるんじゃないか!?と細やかな希望を持つ琥珀ちゃん。

ていうかその目付きの悪さも実は寝不足から来ているのでは!!?



「え、待てお前、まさかそれミツハに言う気か?」

「チクりましょうとも!!!」

「やめ、ちょ、お前どこ行く!!!」



ズバンと扉の向こうの作業部屋へと出ても、やはり咲くんはいない。



「リンくん、咲くんはいずこに!?」

「部屋で次のプロット書いてると思うけど」

「……それって私、お邪魔しちゃってもいいのでしょうか……?」



後ろからしぶしぶ追いかけてくるいおくんに、琥珀は腕を組んでふんすっと偉ぶる。

体は大事にしないといけないんだからねっ!

赤青ツインズが、なんだなんだ?と怯えた顔で琥珀たちを見守っている。



「……言っておくが許可される保証はねぇぞ」

「聞くだけ聞いてみるっ」

「さっすが女帝」

「……女帝?」

「お前の立ち位置?みたいなもん」

「……え」

「まぁ、表向きに呼ばれてんのは女神さんだけどよ」

「…………え?」



え、琥珀ちゃん、女帝……?
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