黒曜の戦場
「えっと、いおくんのことで」
「いおりのこと?」
ここは、す、ストレートに聞いちゃった方がいいかな?
どうはなそうか、ちょっと考えてから、琥珀は言いました。
「いおくん、原稿中の体の使い方が雑すぎて心配なの!!!!」
「…………あぁ、アレはねぇ……あーいう原稿スタイルみたいなもんだから……」
「それにしても三徹だよ!?無理だよ琥珀には!ちゃんとお休みして欲しいんだよっ」
「といっても、いおり話聞かないし、集中してると休まないからなぁ……」
「そこで提案、なのですが」
上手くいくとは思ってない。
琥珀が言ったからって、許可されるとは──。
「あぁ、ミツハちゃんか」
「…………………え?」
「いいよ、あの子の言うことなら聞きそうだしね」
琥珀が話に出す前に、了承を貰ってしまっていた。
…………何が起きた?
「え、なんでわかったの?」
「琥珀ちゃんが優しい子だから」
「茶化してません?」
「茶化してないよ。それにいおりはミツハちゃんに嫌われるの怖がってるし、ミツハちゃんも強いし大丈夫でしょ。しっかり管理してもらおうか」