黒曜の戦場
けれど正論だった。
え、ガチのみっちょん怖……。
「俺の癒しは……?」
「じゃあ休憩中だけ私が話し相手になってあげるわよ。あとここ、私来る時はいおの部屋と作業場との扉開けとくわね。部活終わってから来るから」
作業時間中はみっちょんは一階の漫画部屋にいるらしい。
本当にコレでいおくんが休まって原稿もちゃんと終わるのか?と聞いてみたところ、もし予定より遅れそうならみっちょんも原稿作業に入ってくれるようだ。
一旦詰められるとこだけ詰めて、様子見らしい。
ちなみにその場にいた他のアシスタントさんは、背筋を凍らせて陰で『鬼だ』と呟いていた。
いおくんを従えてしまえるみっちょん……恐ろしい子……。
でも好き。
「それで、結局最近琥珀は人の顔見て、何言いたげにしてるわけ?」
学校にて昼休み、作業疲れも交じってぼーっとみっちょんの顔を見ていたらそう聞かれて、ビクリと肩を跳ねさせてしまった。
え、あれ?
琥珀、みっちょんのことそんなに見てた……?
「いおもなんか時々ニヤニヤしてくるし」
「ニヤニヤ……」
「みゃあも琥珀のことガン見してるし」
「あぁ……未夜くん、あれどうしたんだろうね?」
「で、アンタは何隠してんのよ」