黒曜の戦場
あの件の延長でどさくさに紛れて引っかけられた可能性があるってことかな?
「そっかぁ。そっちの件もあった……」
ここ最近、アシスタントもあったし、そのイタズラ(?)の件もあったし、咲くんのこともあるし、みっちょんの優しさ受け取れなかったし、琥珀の絵も相変わらず描けないし……。
「ごちゃごちゃ」
「他にもなんかあんのかよ」
「……」
いおくんなら……咲くんの気持ち、わかるのかな?
漫画家さんだし……琥珀のぐちゃぐちゃもわかったりするのかな……?
「琥珀、変なの」
なにを血迷ったか、いおくんに相談し始めようとている琥珀。
ごちゃごちゃしちゃっている気持ち、琥珀だって解決したい。
ほんとは逃げたくない、けど怖い、向き合うのが。
わからないから、怖い。
「ど、どういう時に、ち、ちぅって、したくなるんだと思う……?」
恐る恐るいおくんに相談していました。
こんなこと、相談できる人もなかなかいないし……。
「ちぅ?吸ってんのか?…………あぁ、キスのことか」
「は、恥ずかしいから言わないで!」
「話題振って来たのオマエな?」