黒曜の戦場


これからも一心同体、思う存分武器にさせていただく所存だ。

まだ武器として活躍したことはないけれど。



「あ、あの……?」



そう口を開いたけれど、私の目の前で立ち止まって見下ろすその瞳が冷たくて、思わず抱きしめている画材へと視線を移してしまう。

氷のような冷たさを感じた。



よくよく見れば、その大きなパーカーで隠れていた手には、最新のゲーム機が握られていて。



ゲーム、機…………???



恐る恐る視線を上げようとすると、その人がおもむろにしゃがみ込み、下から私の瞳を覗き込む。

くりくりとした大きな瞳が、幼さを滲ませる。

そして、その手にあるゲーム機を、差し出してきた。



「やろ」

「……っえ?」



ゲーム、を???



人差し指でそのゲーム機を指さすと、その男の子はこくりと頷く。

頷くと本当に、服が大きすぎて、帽子が顔まで隠れてしまう。



その服、明らかにサイズ合ってないよね??



「えっと……どんな、ゲーム?」

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