黒曜の戦場


え!!えぇっ!!???

さっきから衝撃的なお話ばかりだっ!!



「あれ、待って、えぇと……ってことは今琥珀、告白されて……?」

「告白しちゃいましたね」



ふふっと笑う咲くんは、これが勘違いではないことを教えてくれる。

琥珀は……キスの意味がようやくなんか分かったけれど、さらに混乱が大きくなって返ってきた気がしてパニックだ。



どうすればいいの!?

琥珀どうすればいいの!?

どんな顔すればいいの!!?



顔を真っ赤にして両手で隠す琥珀の頭を、咲くんは優しく撫でてくれる。

あれ、なんで咲くんこんなに冷静なんだ?

なんで告白された琥珀の方がパニックになってるんだ???



「今は、変に考えなくていいよ。俺がそう思ってるんだーって知って、拒否しないでくれたら嬉しいな」

「き、拒否なんてできないよっ」

「ふぅん?」



顔を隠していた両手が、咲くんの手に包み込まれる。

そのまま手を顔から離されると、咲くんの綺麗なお顔が近づき――。



こつん、額同士が合わさった。



「じゃあこれからはもっとアピールしていい?」

「……お、お手柔らかに……お願いします、です」


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