黒曜の戦場


「こ、ここはいおくんが男気を……」

「どっちに転がるかわかんねぇ大博打を打てと?」

「……怖いぃ」

「俺こそ怖ぇわ。はっ倒されるかもしれねぇ」



ほんとにやりそうなみっちょん、怖。



そんな二人での会議の中、部活を終えて黒曜までやってきたみっちょんによって、この会議は打ち止めになった。



「ちょっといお、昨日深夜の2時まで明かりがついてたって聞いたんだけど」

「…………未夜テメェチクったな!!??」



みっちょんにそう話したであろう未夜くんは、ぷいっと顔を横に向けて机に向かって行き、原稿作業にとりかかった。

今日は未夜くんも参戦してトーン作業だ。



「アンタゲーム機全部寄越しなさい」

「昨日は早く寝たって!!」

「深夜の2時がどれだけ早い時間だって?」

「俺にしちゃ早い」

「睡眠時間考えなさいよ!!!」



そんなふたりの賑やかな言い合いは、今日も黒曜に響き渡っていたのだった。

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