黒曜の戦場
「琥珀ちゃんとミツハちゃんはもう帰らないといけない時間だね。ごめんね、少し長引かせちゃって」
「大丈夫……」
「琥珀は帰ってからいっぱい寝なさいよね……明日学校だけど」
「ぴぇぇぇ」
ちなみに夕ご飯はまたみっちょんに作ってもらってみんなで食べていたのでした。
みっちょんも疲れているのにシチューを作ってくれて、「栄養取らないとちゃんと働けないでしょ!」とみんなに振舞ってくれたのだ。
あぁもう大好きみっちょん。
みんな成長期でペロリと食べちゃったよね。
こうしてようやく戦場には平和が再び戻りましたとさ。
「……のんびりさせすぎたかしら……漫画ってスケジュール管理難しいわね」
「今回は脱落者がまた何人か出てたから……琥珀もだけど」
「まぁ私も、少し漫画の手伝いしたことあったから、戦力になれて良かったわ」
「それは初耳だねっ!?」
みっちょん、漫画のお手伝いしたことあったのか……どんなお話だったんだろう?
「もしかして美術部さんにいたの?」
「そう、薄い本…………いや、琥珀にはわからないわね」
「……本が薄いんだろうなってのはわかるよ!」