黒曜の戦場
「琥珀だって今日みっちょん家いってイチャイチャするんだもんっ!!!」
「いや、アンタも寝るのよ。いおも変な言い方しないで、描きに来るだけでしょ?」
「バラすなよお前」
「バラさない時のデメリットがでかすぎんのよ。いい?今日はみんな休みなさい、スケジュール管理出来るようになりなさいよね?」
みっちょんはそう言ってサクサク部屋から出て行ってしまう。
それに合わせて琥珀もみんなにバイバイして、咲くんと一緒に黒曜を出た。
原稿が終わった、脱稿ってやつだ!
清々しい気持ちで、みっちょんの家に送ってもらった琥珀たちは、いつもよりずっと仲良しこよししていた。
「今日大変だったね」
「そんなことより、咲さんの話聞かせなさいよ」
「へ?」
もろもろ支度を終えて、11時。
もうすぐ寝るんだーって時に、みっちょんからのそんな言葉。
「咲くんの話?」
「琥珀が風邪ひいた時、自ら私の所まで来て知らせてくれたのよ。ちょっと偉そうに見えたわ」
「ちょっと偉そう?」
「いつもみたいににこにこってより……もう少しご機嫌だったかしら?キラキラが増してたわ」