黒曜の戦場
キラキラが増していた???
ちょっと想像出来るような、出来ないような……。
「つまり、なんかあったんだって言いに来てたようなもんでしょう?琥珀のいない教室にわざわざ来て休みだって伝えに来たのよ?」
「んん、なんかあったっていうと……忘れ物を届けに来てくれたくらいだよ?定規忘れたの」
「あら、そうなの?」
「それでお部屋みられちゃったくらいかなぁ」
「……部屋まで行ったの?」
寝転ぶみっちょんの真顔に、琥珀はこくんと頷く。
「あの部屋をねぇ……」とみっちょんは琥珀の部屋を思い出しているご様子。
何度か遊びに来てるもんね。
「それでちょっとドヤってたのか」
「ドヤってたの?」
「ドヤって見えた。あの人なりにテンション上がってたのかもね」
ふんふん、とみっちょんはまた頷いてなにやら納得しているようだ。
「琥珀、罪悪感があるのかもしれない……わからないけど、咲くんと話してて、そう気付かせてもらった」
「罪悪感?」
「わからないけど、琥珀が体弱かったから、みんなが優しくしてくれるんじゃないかって……黒曜は違うって咲くんは言ってくれたけど」