黒曜の戦場
色々考えたんだ、休んでいた日に。
琥珀はなんだかわからない罪悪感とか、釣り合いが取れてない感覚に、引け目を感じているんだって。
その正体がなんなのか、分からないけれど。
「……それって、自信が無いってこと?」
「うーん……自信もないかも。琥珀弱っちいし」
「……琥珀、もしかして私のこと強いって思ってないでしょうね?」
そう言って起き上がったみっちょんに、琥珀ははてなマークを頭にたくさんうかべる。
「みっちょんは強いよ?」
「私は強くなんてないわよ。強さには上には上がいるし、心ならそうやって比べられない。アンタ自分のこと下げて見てんのよ」
そう言われてみれば……咲くんにも、自分のこと、認めてあげられないのかって聞かれた。
琥珀はどうすればいいのかわからない。
罪悪感?自信が無い?認められない?
それが引け目を感じている理由なんだろうか?
「琥珀。自分のことは自分が一番信じてあげないと。琥珀には黒曜も、私も付いてるでしょう?強くなりたいとか思わなくていいから、そのままの自分をまずは受け入れよう?」
「そのままの自分……」