黒曜の戦場
「琥珀は細かいこと知らないけど……彼女さんはいないんじゃないかなぁ」
だって好きなの、みっちょんだし。
「黒曜の人に聞けばわかるかも?」
「なんか嫌じゃない、私が気があるみたいに見られるじゃない」
ないの……?と聞きたい。
でも決定打を聞くのはなんか、怖い!
ごめんいおくん!!
「アイツは久しぶりにウチの家族に顔だして、絵描いてそんで帰ってもらうんだから」
「みっちょんの家族に?」
「会わせてくれなきゃ言うこと聞かないって言うんだものアイツ。だから約束して、原稿に専念させたのよ」
付き合ってもいないうちからグイグイ行くなあの人……。
「そ、そういえばみっちょんて……好きな人いないの……?」
「へ?」
琥珀は拳をギュッと握りしめて、まずは探りを入れることにした!
これで散ったらごめんいおくん!!
でも見てた限りはたぶんいない!!
「好きな人?」
「う、うん!」
「私に?」
「うん!」