黒曜の戦場


「そんで突き放されたら怖ぇだろうが!アイツ怒ったら怖いんだぞ、変に勘違いされてるうちに変に告白して変に振られたら俺凹む」

「うわぁ、すごいヘタレないおり、初めて見た」

「私も初めて見た……」



未夜くんもこの通り呆れ顔である。

今日は珍しい顔をよく見るなぁ。



「ほらほら、みっちょんだって話せばわかってくれるはず!いおくんが勇気持てなかったら平行線のままですよ!」

「話すって……」

「みっちょん以外の女の子関係はもうないんでしょう?まずそこから勘違いを解かないと!」



そうだよ!まずはその誤解……というか、古い情報を塗り替えて新しい情報をみっちょんに伝えなければ!



「みっちょんに誤解されたままでいいんですかっ!?」

「嫌だ」

「ほら!まずその話からしてきましょう!今度おうちで会うんでしょう!?打ち上げもするんでしょう!?」

「くっ……どうしたらさりげなくそんな話題を振れるんだ……」

「頑張って漫画家さん!!!」



自分の壁を打ち破ってみっちょんに少しずつアタックするのです!!

それを琥珀は、どうなるかわからないけれど、見守っていますからね!!!

















< 491 / 505 >

この作品をシェア

pagetop