黒曜の戦場
でも初めて使う画材がいっぱいなので、翼を授けられてしまうくらいに楽しいのも事実です……!!わくてか!!!
エナドリ違いなんじゃないかとかいうツッコミは聞かないよ!!
ということで、難しいものは後でキビキビと指導されることとなり、私は例の『とーん』こと、スクリーントーンを貼る作業に入ることになって。
未夜くんの机へと、ちょっとばかし見学しに行くことになりました。
「カッターで切る時は原稿ごと切らないように……握力なさそうだから、大丈夫そう?」
「握力の無さがここで役に立つとは思いませんでした、まる」
「手も切らないように気を付けて、トーンだけ切れる感覚に慣れて。貼りたいサイズより少し大きめに切ってから原稿に貼って」
「ほうほう」
「原稿の上で綺麗に型抜きみたいに切り取る」
未夜くんのチャームポイント(?)であるぶかぶかのパーカーの袖は、原稿の為にちゃんと折って短くなっていて。
それはそれで、萌え……げふんげふん。
原稿では人物の服が線画に沿って綺麗にくり抜かれていき、そこには派手なヒョウ柄の服を纏った人が出来上がっていた。
ヒョウ柄……派手だなこのキャラ……。