黒曜の戦場


ごめんなさい最上の癒し(未夜くん)と共にあなたの買ったモモテツで盛り上がってました!!!!



「…………チッ」



今この人舌打ちしました???

けれどどうやら、反論はなさそうなご様子で……咲くんの意見が強すぎるのだろうか。



本当に、この人は謎の塊である。

口調は優しいのになぜ不良たちが従ってくれるんだろう。

仕組みを説明された時も結局、ちんぷんかんぷんだったのだ。むぅ。


ただわかるのは、みんなが咲くん教の信者だってことくらいだ。

ぜひ私も信者になって咲くんに甘やかされたい。
(※宗教勧誘されてもついて行っちゃいけません)



「まぁ、遅く帰らせてこき使ってんのが身内にバレるよりはいいか」

「私こき使われていたんですね」



いや、間違っちゃいないのだろうけれど、この人の言葉はいちいち容赦がないな……。



会話に気付いたのか、ふと視線を感じて未夜くんの方を見た。

そこにはふっさふさの耳としっぽがしょぼんとしているように見える未夜くんが……いかん、幻覚が見え始めたようだ。

トーンとにらめっこしすぎて目の錯覚でも起こしたのかしら。

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