義兄の甘美な愛のままに~エリート御曹司の激情に抗えない~
たっぷりと愛され、意識を失った私がようやく目覚めたのはその日の午後だった。
隣には義兄が眠っている。裸の胸に顔を寄せて眠っていた自分が急に恥ずかしくなり、布団の中でざざっと後ずさった。しかし、寝ぼけた反射なのか、義兄の腕はいっそう強く私をかき抱くのだ。さすがに苦しくて私はうめく。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、苦しい」
「ん……ぼたん」
瞼が開き、切れ長の美しい瞳が見えた。視線が絡むと途端に先ほどまでの行為が思い出され、私は頬どころか全身が赤くなるような心地だった。
「あ、あの……ずいぶん眠っちゃったね」
「ぼたん、声がかすれてるな」
かすれるまで喘がせたのはお兄ちゃんじゃない、と言おうとして恥ずかしすぎてやめた。私は顔を義兄の胸に押し付け隠す。
しばし、義兄も事後の余韻に浸っているようだった。私の背や腰を撫で、髪にキスをしたりしている。
やがて口を開いた。
「ぼたん、すみれさんの言葉を気にしてるみたいだったが、少し話してもいいか?」
「え? お母さんの?」
思わぬ言葉に私は驚いて聞き返した。母から義兄に甘えすぎてはいけないと言われてきたことだろうか。
隣には義兄が眠っている。裸の胸に顔を寄せて眠っていた自分が急に恥ずかしくなり、布団の中でざざっと後ずさった。しかし、寝ぼけた反射なのか、義兄の腕はいっそう強く私をかき抱くのだ。さすがに苦しくて私はうめく。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、苦しい」
「ん……ぼたん」
瞼が開き、切れ長の美しい瞳が見えた。視線が絡むと途端に先ほどまでの行為が思い出され、私は頬どころか全身が赤くなるような心地だった。
「あ、あの……ずいぶん眠っちゃったね」
「ぼたん、声がかすれてるな」
かすれるまで喘がせたのはお兄ちゃんじゃない、と言おうとして恥ずかしすぎてやめた。私は顔を義兄の胸に押し付け隠す。
しばし、義兄も事後の余韻に浸っているようだった。私の背や腰を撫で、髪にキスをしたりしている。
やがて口を開いた。
「ぼたん、すみれさんの言葉を気にしてるみたいだったが、少し話してもいいか?」
「え? お母さんの?」
思わぬ言葉に私は驚いて聞き返した。母から義兄に甘えすぎてはいけないと言われてきたことだろうか。