義兄の甘美な愛のままに~エリート御曹司の激情に抗えない~
「幼いぼたんに出会ったときから、俺がこの子を守ろうと心に決めていた。家族愛で、恋愛だった。俺にしかできないと思っていた。……だけど、この感情はおまえの人生を縛り付けるものだったのかもしれないな」
「私はお兄ちゃんの、丞一のものでありたい。だけど、自分の人生も生きたい。そうすることで、あなたに似合うようになりたいの。ずっとずっと子どもの頃から憧れ、恋い慕ってきた天ケ瀬丞一の妻になるために」
丞一の抱擁が強くなる。私はすがりつくように腕を背に這わせ、ささやいた。
「一年、それだけ待っていて。帰ってくるから」
「わかった。俺も成長の機会にしよう。おまえが心から信頼できる男に、天ケ瀬のトップに相応しい男になれるよう努力する」
見つめ合い、唇が重なった。私の涙でキスはしょっぱかった。頬に触れ、髪に触れ、何度もキスを交わす。
「丞一、大好き。大好きだよ」
「ぼたん」
夕食を後回しにして、私たちは抱き合った。必死に、夢中で。お互いに集中し続けた。
翌日の休日も、私たちはほとんどをベッドで過ごした。何時間も何時間もかけて味わい尽くす。離れても忘れないように。
どれほどまじわっても足りない気持ちで週末は過ぎていった。
「私はお兄ちゃんの、丞一のものでありたい。だけど、自分の人生も生きたい。そうすることで、あなたに似合うようになりたいの。ずっとずっと子どもの頃から憧れ、恋い慕ってきた天ケ瀬丞一の妻になるために」
丞一の抱擁が強くなる。私はすがりつくように腕を背に這わせ、ささやいた。
「一年、それだけ待っていて。帰ってくるから」
「わかった。俺も成長の機会にしよう。おまえが心から信頼できる男に、天ケ瀬のトップに相応しい男になれるよう努力する」
見つめ合い、唇が重なった。私の涙でキスはしょっぱかった。頬に触れ、髪に触れ、何度もキスを交わす。
「丞一、大好き。大好きだよ」
「ぼたん」
夕食を後回しにして、私たちは抱き合った。必死に、夢中で。お互いに集中し続けた。
翌日の休日も、私たちはほとんどをベッドで過ごした。何時間も何時間もかけて味わい尽くす。離れても忘れないように。
どれほどまじわっても足りない気持ちで週末は過ぎていった。