雨上がりの景色を夢見て
床に座った私に合わせて、高梨先生もソファーの前の床にあぐらをかいて座る。
「このミックスナッツ、結構美味しくて、おすすめ」
そう言うと、テレビの前の小さなテーブルの上のお皿に、ナッツを追加で入れてくれた。
「…ありがとうございます」
「中川先生とサシで飲むって不思議な感じ。じゃあ、一本だけ、飲みましょう」
高梨先生の缶ビールに、自分の持っていた缶を軽く当てる。微笑む高梨先生につられて、私も微かに微笑んだ。
「…洋画、よく観るんですか?」
「週末に、仕事もかねて。中川先生は、映画とかは観るの?」
私は高梨先生の質問に、首を横にふり、言葉を続ける。
「それが…全く見ないんです。長い時間観るのが苦手で…」
大学生の頃、人気の映画のDVDのレンタルが始まった時に、借りて観たことがあるけれど、毎日少しずつ1週間かけて見終わったことがある。
さすがに、観終わった達成感はあったけれど、長時間かけて観た内容に感情移入出来ず、それからは滅多に見なくなった。
「なるほど、中川先生みたいな人もいるのか…」
高梨先生は、納得した様子で頷くと、ナッツを口に入れてカリッと食べた。
「このミックスナッツ、結構美味しくて、おすすめ」
そう言うと、テレビの前の小さなテーブルの上のお皿に、ナッツを追加で入れてくれた。
「…ありがとうございます」
「中川先生とサシで飲むって不思議な感じ。じゃあ、一本だけ、飲みましょう」
高梨先生の缶ビールに、自分の持っていた缶を軽く当てる。微笑む高梨先生につられて、私も微かに微笑んだ。
「…洋画、よく観るんですか?」
「週末に、仕事もかねて。中川先生は、映画とかは観るの?」
私は高梨先生の質問に、首を横にふり、言葉を続ける。
「それが…全く見ないんです。長い時間観るのが苦手で…」
大学生の頃、人気の映画のDVDのレンタルが始まった時に、借りて観たことがあるけれど、毎日少しずつ1週間かけて見終わったことがある。
さすがに、観終わった達成感はあったけれど、長時間かけて観た内容に感情移入出来ず、それからは滅多に見なくなった。
「なるほど、中川先生みたいな人もいるのか…」
高梨先生は、納得した様子で頷くと、ナッツを口に入れてカリッと食べた。