雨上がりの景色を夢見て
帰り道に、みんなとご飯を食べて、一度自分のマンションへと帰ってきた。

たくさん汗をかき、体がベタベタするため、すぐにシャワーを浴びた。

髪の毛をドライヤーで乾かしながら、鏡に映る時計を確認する。

今は14時半過ぎ。

夏奈さんとの約束の時間は17時。まだ余裕がある。

今日は夏奈さんの行きつけのイタリアンのお店でディナーを食べることにしていた。

8月2日に、夏奈さんの検査結果が出て、無事異常なしだったという連絡が来た。

私は、職員室でお昼ご飯を食べながらそのメールを見て、ほっと胸を撫でおろした。

これで、高梨先生も少し気持ちが楽になったのかな、と思いながら、出勤していない高梨先生の席を見た。

その日の夜、再び夏奈さんからメールが来て、予定を合わせてディナーを食べにいく約束をした。

髪の毛がすっかり乾き、クローゼットから着ていく服を選ぶ。

少し落ち着いた雰囲気になるように、カーキ色のノースリーブのシャツブラウスに、紺色のスカートを合わせてみる。

こんな感じでいいのかな。夏奈さんはどんな服で来るのだろう。

今日はお店での待ち合わせということで、電車であまり降りることのない駅から、歩いて5分だというお店の場所を、あらかじめスマホで確認する。

ここからだと1時間くらいかかるんだ。





< 185 / 538 >

この作品をシェア

pagetop