雨上がりの景色を夢見て
「一緒に行っていいですか?」
「ええ」
私の横を嬉しそうに歩く修二くん。そういえば、以前もらったチョコレートのお返しを渡していなかったことを思い出した。
「前にもらったチョコレート、とってもおいしかった。ありがとう…。お返しをしたいのだけど…」
「そんなの気にしなくていいですよ」
「でも…高級なチョコレートだったし…」
そう言うと、しばらく考え込んだ修二くんが、近くのジェラード屋さんを指差した。
「じゃあ、あそこの塩バニラを奢ってもらってもいいですか?大好物なんです」
「…それでいいの?」
「それがいいんです!」
修二くんが弾けるような笑顔でそう言ったのを見て、本人が喜ぶものであるのならそれでいいのかなと思い、一緒にジェラード屋さんに入った。
塩バニラアイスを一つ注文し、修二くんに渡す。
「雛さんは食べないんですか?」
「私はさっき甘いもの食べてきたから」
ケーキを食べたばかりで、お腹がいっぱいだった。
お店の前の屋根のかかったベンチに腰掛ける。少し間を開けて隣に座った修二くんは、ジェラードを美味しそうに頬張る。
「誰かの家に寄った帰りだったんですか?」
えっ…。
「マンションから出てきたように見えたので」
高梨先生のマンションから出てきたところを目撃されていたことに、ドキッとした。
「…ええ」
「雛さんもこの辺くるんですね。めっちゃうまいですよ、この塩バニラ。今度ぜひ食べてみて下さいね!」
それ以上、特に気にする様子もなく、修二くんは美味しそうにジェラードを食べていた。
「ええ」
私の横を嬉しそうに歩く修二くん。そういえば、以前もらったチョコレートのお返しを渡していなかったことを思い出した。
「前にもらったチョコレート、とってもおいしかった。ありがとう…。お返しをしたいのだけど…」
「そんなの気にしなくていいですよ」
「でも…高級なチョコレートだったし…」
そう言うと、しばらく考え込んだ修二くんが、近くのジェラード屋さんを指差した。
「じゃあ、あそこの塩バニラを奢ってもらってもいいですか?大好物なんです」
「…それでいいの?」
「それがいいんです!」
修二くんが弾けるような笑顔でそう言ったのを見て、本人が喜ぶものであるのならそれでいいのかなと思い、一緒にジェラード屋さんに入った。
塩バニラアイスを一つ注文し、修二くんに渡す。
「雛さんは食べないんですか?」
「私はさっき甘いもの食べてきたから」
ケーキを食べたばかりで、お腹がいっぱいだった。
お店の前の屋根のかかったベンチに腰掛ける。少し間を開けて隣に座った修二くんは、ジェラードを美味しそうに頬張る。
「誰かの家に寄った帰りだったんですか?」
えっ…。
「マンションから出てきたように見えたので」
高梨先生のマンションから出てきたところを目撃されていたことに、ドキッとした。
「…ええ」
「雛さんもこの辺くるんですね。めっちゃうまいですよ、この塩バニラ。今度ぜひ食べてみて下さいね!」
それ以上、特に気にする様子もなく、修二くんは美味しそうにジェラードを食べていた。