雨上がりの景色を夢見て
「私が出かけてる間は、何か進展あった?」
「…好きだな、そういう話」
私の言葉に、面倒臭そうな表情をする夏樹。
「だって、気になるじゃない。あんなに女の子に苦労したことのない夏樹が、こんなに慎重になってるんだもの」
接し方を見ていても、全然違うからこそ、少し興味が湧く。
「…あっ、夏奈のミスコンの写真見て、感動してた。綺麗だって」
なるほど、私の留守の間、アルバム見てたのね。
「あら嬉しいわ」
そう言いながら、ふと、前に送った雛ちゃんの写真のことを思い出した。すっかり感想聞くの忘れてたわ。
「6月に送った雛ちゃんの写真も綺麗だったでしょ?」
「6月…?あー…それは、まあ、そうだな」
曖昧に答える夏樹に、私は自分のスマホから雛ちゃんの写真を見つけ、夏樹の目の前に持っていく。
恥ずかしそうに目を逸らして、ワインを飲む夏樹を見て、私はすぐに質問した。
「綺麗でしょ?」
私の質問に、真っ赤な顔を隠すように、手で顔を覆って肘をテーブルにつく夏樹。
「…夏奈、勘弁して…」
「もう…、夏樹、昔はもっと、さらっと女の子が喜ぶワード言ってたじゃない」
「昔は昔、今は今。久しぶりすぎて、ちょっと戸惑ってる部分もある…」
夏樹はそう言って、空いたグラスに白ワインを注いだ。
「…好きだな、そういう話」
私の言葉に、面倒臭そうな表情をする夏樹。
「だって、気になるじゃない。あんなに女の子に苦労したことのない夏樹が、こんなに慎重になってるんだもの」
接し方を見ていても、全然違うからこそ、少し興味が湧く。
「…あっ、夏奈のミスコンの写真見て、感動してた。綺麗だって」
なるほど、私の留守の間、アルバム見てたのね。
「あら嬉しいわ」
そう言いながら、ふと、前に送った雛ちゃんの写真のことを思い出した。すっかり感想聞くの忘れてたわ。
「6月に送った雛ちゃんの写真も綺麗だったでしょ?」
「6月…?あー…それは、まあ、そうだな」
曖昧に答える夏樹に、私は自分のスマホから雛ちゃんの写真を見つけ、夏樹の目の前に持っていく。
恥ずかしそうに目を逸らして、ワインを飲む夏樹を見て、私はすぐに質問した。
「綺麗でしょ?」
私の質問に、真っ赤な顔を隠すように、手で顔を覆って肘をテーブルにつく夏樹。
「…夏奈、勘弁して…」
「もう…、夏樹、昔はもっと、さらっと女の子が喜ぶワード言ってたじゃない」
「昔は昔、今は今。久しぶりすぎて、ちょっと戸惑ってる部分もある…」
夏樹はそう言って、空いたグラスに白ワインを注いだ。