雨上がりの景色を夢見て
第11章 支えてくれる人
「中川先生!デリバリーです」
ふわふわの分厚いパンケーキが2枚入っている本格的なテイクアウトの容器とアイスカフェラテの入った紙コップを持って入ってきた女子生徒。
清水さんと近藤さんは、文化祭でのクラスの催し物が喫茶店で、昨日、保健室へ来て、私にテイクアウトの注文を尋ねてきた。
私が保健室待機だと知って、気を遣ってくれたらしく、その気持ちがとても嬉しかった。
「ありがとう。とっても美味しそうね」
今は午前10時。小休憩にちょうどいい。
「少し混んできたから、すぐ戻ります。後で感想聞かせて下さいね!」
元気よく近藤さんがそう言って、2人は慌ただしく戻っていく。
手を洗い、蓋を開けてパンケーキにシロップをかける。甘い匂いが、私しかいない保健室に充満した。
使い捨てのフォークで切って口に入れると、ふわふわのパンケーキに染み込んだたっぷりのシロップが、じわっと染み出す。
思わず、頬の筋肉が緩み、食が進む。
こんなに美味しくて、本格的なら、すぐにお店が賑わうと思う。
ふわふわの分厚いパンケーキが2枚入っている本格的なテイクアウトの容器とアイスカフェラテの入った紙コップを持って入ってきた女子生徒。
清水さんと近藤さんは、文化祭でのクラスの催し物が喫茶店で、昨日、保健室へ来て、私にテイクアウトの注文を尋ねてきた。
私が保健室待機だと知って、気を遣ってくれたらしく、その気持ちがとても嬉しかった。
「ありがとう。とっても美味しそうね」
今は午前10時。小休憩にちょうどいい。
「少し混んできたから、すぐ戻ります。後で感想聞かせて下さいね!」
元気よく近藤さんがそう言って、2人は慌ただしく戻っていく。
手を洗い、蓋を開けてパンケーキにシロップをかける。甘い匂いが、私しかいない保健室に充満した。
使い捨てのフォークで切って口に入れると、ふわふわのパンケーキに染み込んだたっぷりのシロップが、じわっと染み出す。
思わず、頬の筋肉が緩み、食が進む。
こんなに美味しくて、本格的なら、すぐにお店が賑わうと思う。