雨上がりの景色を夢見て
何度も何度も腰回りと腹部を撫でる先生の手からは、名残惜しさが伝わってくる。

「先生って、腰回り重視ですか?」

「んー…腰回りというか、場所よりは、触った時の柔らかさが好きかな…」

そうなんだ…。初めて知った。細ければ細いだけ良いってものではないんだ…。

「たとえば…こことかも」

色々考えていると、先生の手が、私のお尻から太腿にかけて、行ったり来たりと動き回った。

時折、内腿を撫でられて、私の心の中に、興奮が芽生える。

「…っそんなところ…」

「細いのに、ムチムチしてて、最高のコンディションなのに…」

いやらしく耳元で囁かれ、私の下半身が疼く。

絶対、わざとだ…。

「…もう一回する…?」

私は熱を帯びた身体に感じながらも、頭を横に振る。

「…っ…お風呂入らなきゃ」

「…じゃあ一緒に入ろう」

えっ…

「もっと触りたい…そのままお風呂入れば良いよ」

「そういう問題じゃ…」

先生は、私の答えを聞く前に、私をお姫様抱っこをして歩き始めた。

「えっ…待って、服…」

「タオル巻いて出れば良いさ」

もう先生に何を言っても、止まらないんだろうなと思い、素直に頷く。

内心、この後のことに、少し期待をしている自分に気が付き、恥ずかしさにタオルケットで顔を隠した。
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