雨上がりの景色を夢見て
電車の中で、少し眠くなったけれど、家に着く頃には、目がすっかり覚めていた。

シャワーを浴びて、ノンカフェインのハーブティーを飲む。

久しぶりに、高校生の頃と繋がりのある人と話したな…。

高校を卒業して以来、同窓会にも参加していない。きっと、私が参加しても、周りの人たちに気を遣わせてしまうから。

しばらく、保健室登校だった私が、やっと教室に行ったあの日、一瞬向けられたクラスメイトの戸惑うような視線を今でも覚えている。

元々、クラスに馴染んでいなかったけれど、さらに浮いた存在になっていた。

『いつでも、いらっしゃい』

そう言ってくれていた養護教諭に甘えて、気持ちが不安定になった時は、保健室に行った。

どんな時でも、私の気持ちが落ち着くまで、休ませてくれた先生には、今でも感謝している。

こんな先生になりたい、どんな時でも受け入れてくれる空間を作りたい、そう思って、私は養護教諭になった。

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