雨上がりの景色を夢見て
あれ…確か佐々木くん、一昨日の昼休み、ここに来たような…。

ふと思い出し、利用記録をめくる。

あった、頭痛がすると言って、昼休みの間、横になって休んでいたんだ。

「じゃあさ、佐々木くんが実行委員に立候補したのって、絶対、亜紀がいたからだよ」

「…でも、私逃げたんだよ?」

「…佐々木くんの今の心境は分かんないけど、避けられてはいないってことだよ、確実に。もう少しちゃんと佐々木くんの気持ちと向き合った方がいいって!ねっ、先生もそう思うでしょ?」

清水さんは、近藤さんに力強く言うと、急に私を見て、同意を求めた。

「…そうね…すぐにじゃなくても、返事はしてあげたほうがいいと思うわ…」

そう答えて、私はアイスコーヒーを口に運んだ。

「…はーい」



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