雨上がりの景色を夢見て
第4章 すれ違いの先
すっかり梅雨の季節になり、今日も朝からザーザー降りの雨。
蒸し暑さもあり、開けたままの窓から、雨の音が鮮明に耳に届く。
私は、雨の音が小さい頃から好きだ。特に、傘をさしている時の、傘にあたる雨の音がお気に入り。
貴史も、雨が好きだったな、と思い出す。
今週の土曜日は、貴史の命日。
昨日修二くんから電話が来て、6月20日のお墓参りは、土曜日ということもあり、午前9時ごろ修二くんの車で行くことになった。
いつも早朝に行っていたから、その時刻に行くとなると、落ち着かない。
『雛さん、本当にありがとうございます』
電話を切る直前の、修二くんの言葉を思い出す。
これがきっかけで、修二くんが前を向けるのであれば、それでいい。修二くんから貴史をを奪ったのは、私だから。
蒸し暑さもあり、開けたままの窓から、雨の音が鮮明に耳に届く。
私は、雨の音が小さい頃から好きだ。特に、傘をさしている時の、傘にあたる雨の音がお気に入り。
貴史も、雨が好きだったな、と思い出す。
今週の土曜日は、貴史の命日。
昨日修二くんから電話が来て、6月20日のお墓参りは、土曜日ということもあり、午前9時ごろ修二くんの車で行くことになった。
いつも早朝に行っていたから、その時刻に行くとなると、落ち着かない。
『雛さん、本当にありがとうございます』
電話を切る直前の、修二くんの言葉を思い出す。
これがきっかけで、修二くんが前を向けるのであれば、それでいい。修二くんから貴史をを奪ったのは、私だから。