見合いで契約婚した幼馴染が、何故か激しい執着愛を向けてくるのですが!

 怖い……けど、気持ちいい。
 相反する思いに翻弄されているうちに、私を追いつめてくる感覚が一気に強まった。まぶたの裏がチカチカしてくる。

「あ、あぁっ……あぁぁ!」

 頭からつま先までを駆け抜けた強い快感に、全身が突っ張った。
 あまりの気持ち良さに浮かんだ涙を、稔くんの唇に吸い取られる。

「気持ちよかった?」
「…………ん…………」

 快感の余韻で体がぐったりしている。今日一日の疲労も手伝って、ふわふわとした眠気も襲ってきた。
 このまま眠ってしまいたい……けど、そういうわけにはいかないだろう。

「俺も、気持ちよくなっていい?」

 稔くんの質問に、眠気を覚えつつも、こくりとうなずきを返す。
 衣擦れの音と、ごそごそとした気配が去った後に目を開けると、彼は服を全部脱いで準備を済ませていた。

 ……ゴム、着けるんだ。そりゃそうだよね……

 とろりと蜜で濡れた入口に、彼の硬いものが擦り付けられる。
 何度か擦る動きを繰り返した後、おもむろに、秘孔へと侵入してきた。

「っ、ぅ……」

 自分以外のものが入ってくる感覚が、少し苦しくて、呻いてしまう。
 ゆっくりとした動きで、剛直が奥までたどり着いた。
 ……ぎゅうぎゅうに満たされる感覚は、やっぱりちょっとだけ苦しい。
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