見合いで契約婚した幼馴染が、何故か激しい執着愛を向けてくるのですが!

 高かったしお気に入りだったのに──という一瞬の思いも、彼に貪られることで与えられる気持ち良さで、あっという間に彼方へと飛んでいく。
 あまりにも快感が強くて、私の意識も飛んでいってしまいそうだ。

「あ、も、っ、い、くぅぅっ、あっ……!」

 ふたたび絶頂に昇りつめると同時に、お腹の奥に熱いものが放たれた。
 彼が欲望を引き抜くと、それが秘孔からこぼれていく。

 あ、中で出されたんだ……と思った直後、私の身体が反転された。
 気づくと手を縛られたまま、四つん這いの姿勢になっていた。

 スカートをまたもや腰まで上げられて、何をされるのか察して慌てる。
 けど逃げようとした行動は思ったほどに体を動かしてくれず、すぐに腰が彼の手に捕まえられてしまった。

「これで終わりだと思う? 今夜は、お仕置き」

 そう言った彼の、萎える様子のない剛直が、また突き入れられた。
 二度達した身体は、ひどく敏感になっていて、奥まで入れられただけでまた達してしまう。
 知らず、身体がぶるりと震えた。

「…………っ、ふ」
「またイッた?」

 低い、それでいて嬉しそうな響きの声が、尋ねてくる。
 私の答えを待たずに、くすりと笑って彼は、ゆるゆると腰を動かし始めた。

「もっとイッて、俺ので。狂わせてやるから」
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