クール天狗の溺愛♡事情
ドキドキと早まる鼓動。
「あの、それって……」
こりずに期待してしまうわたしは、今の言葉がどう言う意味か確かめようとした。
自信、持っていいの?
でも。
ガラッとお隣の玄関のドアが開く音が聞こえ、丁度仁菜ちゃんが外に出てきてしまう。
そのまま仁菜ちゃんの前で風雅先輩に確かめるのは恥ずかしくて言葉を呑み込んでしまった。
「あ、おはよう仁菜ちゃん」
代わりに仁菜ちゃんに朝の挨拶をする。
「っ!」
途端、息を呑む仁菜ちゃん。
「お、おはようございます!」
……あれ? なんで敬語?
「あのっ、今まで馴れ馴れしくしててごめんなさい。美沙都ちゃんが……じゃなくて、美沙都さまが山の神の娘だって知らなかったから……」
「ちょっ、ちょっと待って?」
もしかして、山の神の娘だから態度を変えなきゃないとか思ってるの?
山の神の娘だからって、わたしはわたしなのに。
ちゃんとそれを伝えようとしたけれど、仁菜ちゃんはもう一度「すみませんでした」と謝ると走って先に行ってしまった。
「……美沙都、大丈夫か……?」
呆然とするわたしに、風雅先輩が心配そうに声を掛けてくれる。
ポケットの中からコタちゃんも「キー……」と顔を出していた。
「あの、それって……」
こりずに期待してしまうわたしは、今の言葉がどう言う意味か確かめようとした。
自信、持っていいの?
でも。
ガラッとお隣の玄関のドアが開く音が聞こえ、丁度仁菜ちゃんが外に出てきてしまう。
そのまま仁菜ちゃんの前で風雅先輩に確かめるのは恥ずかしくて言葉を呑み込んでしまった。
「あ、おはよう仁菜ちゃん」
代わりに仁菜ちゃんに朝の挨拶をする。
「っ!」
途端、息を呑む仁菜ちゃん。
「お、おはようございます!」
……あれ? なんで敬語?
「あのっ、今まで馴れ馴れしくしててごめんなさい。美沙都ちゃんが……じゃなくて、美沙都さまが山の神の娘だって知らなかったから……」
「ちょっ、ちょっと待って?」
もしかして、山の神の娘だから態度を変えなきゃないとか思ってるの?
山の神の娘だからって、わたしはわたしなのに。
ちゃんとそれを伝えようとしたけれど、仁菜ちゃんはもう一度「すみませんでした」と謝ると走って先に行ってしまった。
「……美沙都、大丈夫か……?」
呆然とするわたしに、風雅先輩が心配そうに声を掛けてくれる。
ポケットの中からコタちゃんも「キー……」と顔を出していた。