クール天狗の溺愛♡事情
ちゃんと話をするっていうのは出来なかったけれど、みんなが分かってくれたから結果オーライってやつなのかな?
って、思っていたんだけど……。
朝の会で先生が教室に入って教壇に立つと、表情を引き締めてわたしを見た。
「あーその。……美紗都さま、恐縮ですが――」
かしこまった物言いに先生も!? と思った矢先。
「せんせー」
お調子者の河内くんが手をあげて立ち上がる。
「そういうかしこまった言い方すると瀬里泣いちゃいますよー」
「んなっ!?」
それ言うの!?
「は? 泣くのか?」
しかも先生、それをわたしに確認しないで!
「えっと……その……」
いくら何でももう泣かないけれど、ここで泣きませんって言ったらかしこまった話し方のままになるかもしれないし……。
「う……はい……。なので、いつも通りでお願いします……」
「そ、そうか。分かった」
うわーん、恥ずかしくて泣きそうだよぉ!
しかもこのやり取りが広まったのか、かしこまって接するとわたしが泣いてしまうってことで周囲の様子も普段通りに戻って行った。
でもこんなおさまり方は不本意で……。
ううぅ……泣くんじゃなかった……。
ちょっと……いや、かなり後悔した。
って、思っていたんだけど……。
朝の会で先生が教室に入って教壇に立つと、表情を引き締めてわたしを見た。
「あーその。……美紗都さま、恐縮ですが――」
かしこまった物言いに先生も!? と思った矢先。
「せんせー」
お調子者の河内くんが手をあげて立ち上がる。
「そういうかしこまった言い方すると瀬里泣いちゃいますよー」
「んなっ!?」
それ言うの!?
「は? 泣くのか?」
しかも先生、それをわたしに確認しないで!
「えっと……その……」
いくら何でももう泣かないけれど、ここで泣きませんって言ったらかしこまった話し方のままになるかもしれないし……。
「う……はい……。なので、いつも通りでお願いします……」
「そ、そうか。分かった」
うわーん、恥ずかしくて泣きそうだよぉ!
しかもこのやり取りが広まったのか、かしこまって接するとわたしが泣いてしまうってことで周囲の様子も普段通りに戻って行った。
でもこんなおさまり方は不本意で……。
ううぅ……泣くんじゃなかった……。
ちょっと……いや、かなり後悔した。